2017年6月17日土曜日

連載:とおくとちかいをかんがえる。①

今回は稽古日誌も特に付けてない。稽古場で共有するのは別に詳細のがあるけど。でも何か書こうと思い勝手に連載をはじめます。隔日更新的なイメージで。

あ。演出の中村です。これは演出ノートの長いやつみたいな、思考過程だだもれ的な読み物です。

まず、この作品「とおくはちかい」は「ある大きな出来事に対する、当事者と傍観者の記憶と忘却の速度の違い」をテーマに据えています。この作品をやるにあたって、きっかけとなった出来事について、話してみたいと思います。(見る人が見たら、なんのことか特定できるとおもいますが、名前とかは伏せます。)


去年仙台で、ある写真家の展覧会のギャラリートークがあって、東京在住の詩人の方とのトークセッションがありました。僕はそれを聞いていました。

写真家の方は東日本大震災によって、津波被害を受けた土地の出身で、被害を受けた自分の町を3.11以前も以後も取り続けていて、その展覧会にはその町の写真も展示されていました。展示はとても印象深く、素晴らしいものでした。

そのトークはもちろんその展示に関することで、東日本大震災に関する言及も少なからずありました。例えばそれは「〇〇さんの写真は震災以降大きく変わった」「そして、ある地点からは、その“混乱”を踏まえ、以前の作風に戻ってきている」というような言葉だったと記憶しています。この言葉を受けて写真家は「うーん、自分はそうは思いませんが……」と反応していました。(すみません、全然違うかもしれません)

ぼく自身はその詩人の方の物言いに、強い違和感を感じます。そのうち、彼の物言いが、写真家に、またこのトークをしている空間全体とは相容れないものとして浮いているような、そんな感覚になりました。終いには、彼自身が、この空間に対する違和感として存在しているような、そんな気さえしてきたのです。途中でそのトークは集中できなくなって離席して、あらためてその展覧会をみることにしたのでした。

このとき、ぼくは別の話を思い出します。たまさか、その写真家が、東京でトークイベントをしたときのこと。ぼくの友人がそれを聞きにいったとき、この正反対の状況になっていた、そうです。震災に関する、その写真家の物言いが、東京のその会場では浮いていたように私には思えた、と友人は言いました。聞いた話なので、そのイベントが実際どういったものだったのかはわからないのですが、そんな空気になることが自分には想像できませんでした。

このことが、しばらくぼくの頭のなかにひっかかっていました。もちろん、地域でそういった線引きをすることはナンセンスだな、とも思います。ある出来事に対してコミットする人としない人がいるというのは、単純に地域だけの問題ではありません。

ただ、その場で感じた空気と違和感について、それからその友人の話について考えてみたい、というのがこの作品に取り掛かる一番はじめのきっかけだったように思います。
だから、今回は仙台ではない地域でも上演したいと思ったのでした。2人の会話劇で、ある地域の観客と、仙台の観客はそれぞれ反対の立場の人物に寄り添って劇を見る…というような反応に差異が出るのではないかなどと安直に思いながら。

そして、舞台上の出演者にも、東日本大震災当時に東京にいた人と、仙台にいた人を実際にあげることで、「大きな出来事に対する人々の距離感の違い」をダイレクトに表すことができるのではないか、そういった狙いがありました。
ました、ということは、このあと当然のように、紆余曲折があります。続きはまた明日にでも。

(つづく)



2017年4月26日水曜日

『とおくはちかい』公演情報

屋根裏ハイツ4F 演劇公演
とおくはちかい
作・演出 中村大地
身に起きた出来事を書き留めおく、話して話して話し続けていくうちに形になる。そうやって形になったことしか残らないし、あとからは知ることができない。
そして形になったそれぞれはいつも「言いきれなさ」を抱えている。整えられる前の、形になることのなかったたくさんたくさんの「言いきれなさ」を。
「忘れたくても思い出さない」と彼女は言った。その後ろにあったはずの「言いきれなさ」が、あっけらかんと今は明るい。どこにいったのだろう?
その向こうに何かないかと、ようく見てみることにした。何もなくてもいいんじゃないかと、どこかですこし思いながら。

【出演】
村岡佳奈
牧田夏姫

【仙台公演】
6月29日(木)~7月3日(月)
せんだい演劇工房10-BOX box-1(宮城県仙台市若林区卸町2丁目12-9)
6/29(木) 19:30~☆
6/30(金) 14:30~☆、19:30~
7/1(土) 14:30~、19:30~☆
7/2(日) 13:00~、18:00~☆
7/3(月) 14:30~

【横浜公演】
7月7日(金)~7月9日(日)
STスポット(神奈川県横浜市西区 北幸1丁目11−15 横浜STビル B1F)
7/7(金) 19:30~☆
7/8(土) 14:30~☆、19:30~☆
7/9(日) 14:30~
☆終演後、ポスト・パフォーマンストークを予定。
※上演時間は約70分。
※受付開始・開場は開演の30分前。

【料金】
仙台公演/横浜公演ともに
一般前売 2000円 
U-25前売  1500円
一般・学生当日 2500円
高校生以下 無料(要学生証)
☆初日割引(仙台公演のみ) 各種前売より500円引き

【チケット取扱】
Livepocket http://t.livepocket.jp/t/yaneura_4f
カルテットオンライン https://www.quartet-online.net/ticket/4f_yaneura-heights

【スタッフ】
作・演出 中村大地
制作 三澤一弥、渡邉時生
演出助手 佐藤立樹(はかばか)
舞台監督 武藤祥平(teamSHAFT)、山澤和幸
舞台美術 大沢佐智子
照明プラン 西邑太郎
宣伝美術 渡邉時生
制作協力 大森晴香

【お問い合わせ】
yaneura.heights@gmail.com
090-2976-4839(ミサワ)
http://yaneuraheights.wixsite.com

【主催 屋根裏ハイツ】
 助成 (公益財団法人)仙台市市民文化事業団 /(公益財団法人)宮城県文化振興財団
 協力 ARCT、teamSHAFT、はかばか

【屋根裏ハイツ yaneura-heights】
2013年、中村大地が演出を務める演劇カンパニーとして仙台を拠点に設立。少数のメンバーで話し合い、常に疑いの眼差しを演劇へ向けながら試行と実験を繰り返し、人が生き抜くために必要な『役立つ演劇』を創出することを目的とする。最近の活動として2014年10月『暗くてなるものか』、2015年12月『二十一世紀旗手』、2016年4月『再開』を発表。最終的には家を建てたい。

2016年9月27日火曜日

3F『再開』お客様の感想(後半分)

前半へ


430日マチネ】

・客席と舞台が一体になっていて、語り手との対等な感じがあって良かったと思います。アフタートークを聞きながら、小学校の時にまことしやかに話されていた、トイレの花子さんやこっくりさんも口伝だなぁと思いました。口伝って、とても力を持っていると感じました。面白いこころみだと思います。また、続けてほしいです。(20代)


・自然と引き込まれていきました!なんか情景を自分で勝手に想像して聴いちゃいました(^v^)(20代)


・アフタートークでいよいよおもしろくなりまたみたくなりました(40代)


・祖母と母が寝る前にしてくれた話に似ていた。いろりを囲んで聞きたい話だった。これは演劇か?と思ったが、最後の話で(演劇だと思った)、周りの雑音が気になり始めてこれは演劇なんだと思った。(口伝を目の前でやられている変化が起こっているこれがストーリー?=演劇、に見えた)最後の話では、民話・伝承の持つ受けつがれてきた感じと、話し手のもつ、実際に体験したかのようなリアリティがあった。(アフタートークで理由が分かった)(10代)


・口伝を取り入れた形に挑戦した事、そこに驚きを覚えた。語りのパートに入る際の枕詞も大事に扱えば、もっと引き込まれ具合が変わるかも、個人的には「旗手」より距離感等は好きでした。とくに「うなぎ」の話(40代)

430日ソワレ】
・なんとなく、夕方とかに観たく(聞きたく?)なる感じでした。ほかの人が話すバージョンも聞きたいですね。どう話すんだろう、どう感じるんだろう。コーヒーおいしかったです。(20代女性)

・以前、「物語は口で伝えられた、それこそが物語だ」という話をききました。物語をありがとうございました。(20代)

・濃縮還元、純粋、みたいな。近所のスーパーの近くの道と公園、夕方、家の裏の山、笛の音。ズレて変わっていく語り、語りつがれてかわっていく、語られたそのものも変わる。嫌い嫌いと言っていたけど、今回のはすごく好きでした。1Fしか客として観てないから嫌いも何もないけど。(20代)

5月1日マチネ】
・ハードコミュニケーションってそういうことかーとなるほどと思いました。昔、祖母が語る昔話と母が語る昔話が、同じストーリーなのに何か違くて、その違和感が嫌なような、新鮮でおもしろいような、そんな風に思ったことを思い出しました。どの話が元々なのか、すべて似た違う話なのかといろいろぐるぐる考えました。円になってお話を聞く、学校のような大学のような、修学旅行の夜のような、この感じ好きでした。今までの大地さんの作品の中では一番好きかもです。居心地が良かった。(20代)

・独特な脚本と演出だと思いました。最後は不可思議な感覚に柔らかく包まれているような印象を受けました。ありがとうございました。(10代)

・とても心地よい時間でした。内に内に語りかけられるようなしっとりとした話だな、と思いました。真昼の公演でしたが、夜の会にも来てみたかったです。(10代)

・時間 口々(演出)に伝える、民話(今?昔?) 一対一(多) 円、静寂 むくじゃらさん はだし 「やります」「話します」 落語 客、体
わかりやすく好き、キライの出る話 襷
嘘の吹聴と時の経過したイメージがむすびつかない民話 
村長さんと歩ちゃん 対比的な在り方
千秋楽も頑張ってください(20代)

・昔から今まで数えきれない出来事があって、大きいことも小さいことも、語られないことも語ることも、1つの世界の中でうめつくされているのだと思った。それは、でも、事実かどうかはわからないし、語るもの、体験するものの主観的な感情でしかないのだと思った。(10代)

・遅れてきたので、話の輪から外れた、ベンチからききました。話の密度が届く空間について考える機会になりました。繰り返されることで、選択されたもの、捨てられるもの、追加されるもの。人がメディアになった時、そのあたりの揺らぎがあるのが面白かった。
熟語がわりと多用されているところに、テキストからはじまり語りになっていったものだと感じとれました。語りの空間に慣れると、最小限の照明の操作だけで、集中力が持てるものなんだと感じました。(30代)

51日ソワレ】

・人によって内容もオチも違うので、違いを楽しむ感じで聞きました。内容はわかっても、共感できない内容だった気がします。軽音バンドの歌詞みたいな語りにもきこえました。(20代)


・西和賀から少し時間をおいてみさせていただきました。昔から、口伝や昔話というものが好きで、今回も観るというよりは聞きに来ました。語り継ぐ、ことで話が形成されていくというのがとても面白いです。一本の話の中に語り手の感情というか、人柄というか、そういったものが付与されていくことでこういった昔話や言い伝えというものが出来上がるのだと思います。作中に人格(男の子の性格?)の話がありましたが、人格形成と同じように物語や民話というものも、そういった周りからの付与によって成立するようになるのではないかと感じました。
一言でまとめると、前回よりも、話に人格が出来ていて、リンカクが分かるようになっていて楽しかったです。20代) 


以上、いただいた感想でした。
ご覧いただいた、また掲載許可していただいたお客様にお礼申しあげます。 

2016年9月26日月曜日

3F『再開』お客様の感想(前半分)

 屋根裏ハイツ3F『再開』(とき:2016/04/27~ 2016/05/01)をご覧いたいだいたお客様から掲載許可をいただいた感想を掲載いたします。


【27日】

・初めて演劇を見たので恵方巻の話にホッしました。(30代)

・すんぷちょwwwうなぎの話サイコー!おいしそう!そこから空気良かった気がします。最後の路地の体だけそれまでの流れと空気が変わってて、フランクさがなくなり、すごく固くて?眠い雰囲気をつくっていた。怖い話かと思ったけれど(照明も変わったし)、怖いんじゃなくて不思議な話だった。それで良いの?って思ってます。(20代)

・俳優が行う「語り」の意味というか、なんというか、どういうことなんだろうと考えさせられました。松井くんの言葉との距離のとり方が、すごく今回の作品と合っていてよかったなと思います。なんか、以前マームとかQとかに出ている吉田聡子ちゃんに出会った時のようなインパクトを感じたもので。松井くん、色んなところにチャレンジしていってほしいな。(30代)

・受付をして、席について、実際に公演を観てみて、こんなスタイルのものがあるのかとビックリしました。(とてもドキドキしました)まるで短編小説を読んでいるような、本当に不思議な気持ちでいっぱいです。村長さんをはじめ、3人の演者さん、とても上手でした。残りの公演も体調管理をしっかりして頑張ってください。(20代)

・人の声は心地良いなあ。少し眠ってしまった。平日のこの時間が眠くなるのはわかっていたけれど、今日しかスケジュールが空いていなかった。屋根裏ハイツは少しずつ演劇の「根」に向かっているような気がしました。一回毎にシンプルになってきているような…(50代)

・とても新鮮でおもしろかった(30代)

・暗い空間が心地いいです。(20代)

【28日マチネ】


・難しい内容でしたが、良い空間でした。アフタートーク良かったです。豊かな人間になれるように見て聞いて考える事って大切だなって最近よく思ってます。(30代)

・前半どう観たらいいかわからなくて少し戸惑ったけれど、私は役者を観に来たのだなあと思いました。それから徐々に空間が見えてきて不思議な感覚でした。うなぎが食べたくなりました。おつかれさまでした。3人とも素敵な役者さん。かなちゃんの声が好き。たかしちゃんの表情が好き。あゆみくんのミステリアスでおちゃめさが好き。(20代)

・アフタートークまで見れてよかったです。ちょっとまだまとまりがつきませんが今後の展開に期待してます。(20代)

【28日ソワレ】

・今回の方が断然よかったです。人数が少ない方がいいですね。2回観れてよかったです。個人的に、うなぎの話が好きです。人の話を聞くと全然関係ないことを考えてぼーっとしてしまう傾向があるので昨日は全然集中できなかったのですが、今回はわりと集中して聞けました!よかった。おばあちゃんの話は母の老後に思いをはせてしまうのでキライです。(20代)

・イライラする若者が出てこなかった。60分すごくはやかった、おもしろかった。年をとった人のはなしが好き。全体的に、音楽を聞いているときの、脳の状態になった。よい。描写力がすき。(20代)

・聞く人によって物語が変わるって事を体感した。だって私は息子をいじわるだなんて思わないもんな!隆さんの声を聞くと反射の様に涙が出る日だった。英雄とか、人殺しとか言われてしまうかもしれないし、話す人によっては。うーん。面白かったです。毛むくじゃらの話も何だか悲しかった。聞く人の感情がどんどん追加されて、どんどん話って変わっていくんだろうな。人のことを体と呼ぶなんて、語り手こわいよ。(20代・大学生)

・今までの作品に比べ、個人が、その人の話している感じが強かった。演出の拡がりを感じた。一人の中で完結していないので、この会場で行うという事について、もう一工夫できるような気もします。(20代)

・うな重の話良かったー!!話を聞いて少し「夜汽車の男」を思い出しました。いっぱい思う事がありました。また来ます!(20代)

【29日マチネ】


・不思議な舞台でした。どきっとしました。なんだか次の言葉を、次の物語を、息をのんで待ってしまうような。何度か見比べたいなと思いました。そうか毎回異なるのか~。(20代)

・外の風の音と、むかしばなしの時間のコラボ。カタルコトの質感の違いで、自分の内部感覚の変化があることを面白く視てゐた。あと、こないだsmtでやってた展覧会をおもいだした。(いがらしみきおのやつ)夜、みたら後半の印象がだいぶちがうよねーみたかった。(40代)

・図書館で童話の読み聞かせを聞いたのを思い出しました。心地よかったです。歴史ができていく過程というか、切り取られ方が微妙に違っていくことが、印象的でした。話を聞くのに集中できたのがこじんてきに居心地が良かったのかなーと感じてます。言葉から生まれるイメージが全く違う風景だったりするのも発見できた。(20代)

・ホワイトキューブの緊張感ある空間で、(くつろげるように配慮された客入れBGMと飲み物とお菓子と、役者の輿の低さが印象強い中)「語ること」よりも(座っている側としては他の観客の様子も気になるので一層緊張感がある)(しかも役者も始めは緊張しているので)、「話の内容」にフォーカスして「聞く時間」を過ごしたなという印象でした。焚き火を囲む時間に「物語」が始まったというエピソード(?)を思い出して、そのような空間で、聞くこと語ることに集中させるような(1対1の関係であるような)上演のつくり方もよいのではと思うなど、「語り」と「スピーチ」は違うなと思うなど、今回の上演はパブリックな場に(完全ではないけど)個人的な語りを持ち込んだような…銀河ホール上演はプロセニアムだからなのか乗った時点で虚構性が担保されるのでそこらへんは意識にのぼらなかったのですが。(20代)

・同じことを人と話しをかえてやっているだけなので、最初の3話で充分に感じた。ピンクのシャツの役者さんが上手だった。途中で飽きて気持ちを離してしまったら、それから先まったく内容が入ってこなくなった。(20代)

・語りと演劇の違いってplay or tell?話の目線、立ち位置の多様化。差異でおこる自分の創像の変化が楽しかった。隆の身体。まついの口まわりのしんちょうさとヒスさ。序段の村長の笑いが気になる。同じ話を発見。語り手の変わり、視線の変化。想像の変化。間、呼吸。再発見。どんな話がでてくるかの楽しみ。話の強度、うなぎつえー(食事だから?)よかった。戦争のにおい。興味をもてるリズム。話と話のききての親和性?話し手の力量もしくはきき手との親和性。伝える形ってどんなだろう。体験したことあるもの、ないけどよそうしうるもの。理解して受けいれるもの。受けいれがたいもの。それでもなお立ちあがるもの。理解してしまうもの。フィルターが必要ないもの。チョイスすることばひとつでききてにおこる現象が変わるのが楽しかった。語りつぐ中で、チョイスされることばのはやりすたりがある中で、何が残っていくのか、残されてくのかがを考えるのが楽しかった。(30代)

・長い助走だなと思い、照明落とすまでがどうなのかなと思った。ケーブルを踏んでることが気になった。何をしようと思ったかということをどうしても考えてしまうが、考えなくてもよかったのかな。考えると寝てしまう。(20代)

【29日ソワレ】

・初めて屋根裏ハイツさんの公演にお邪魔しました。静かな積み重ねの先に、何とも名状し難い結末を向え考えが上手くまとまりません。人間の非身体化というテーマを何となく拾い上げた様な気がします。身体記憶の葬送、とむらい、追想のような印象を受けた。(20代)

・このようなスタイルの公演は初めてで面白かった。私の想像とストリーが自由にふくらんでいく感じが面白い(40代)

・^u^(40代・^u^)

・ソフトな不気味、途切れ途切れ断片物語、口伝いの記憶の欠片?枝別れた葉っぱの一枚、良い。(20代)


後半へ

2016年7月10日日曜日

三階が建ちました。

 5/7に執り行われた検証企画「三階は本当に建ったのか?」の結果、「結論は劇団内で話し合って決める」という、外部の人を招き入れて検証することによる云々みたいなことの度外視、内輪で回ってるのもなんだかとっても日本的、な感じだった検証企画ですが、劇団内での綿密な議論と大検討(ええ、「大」検討です。)の結果、三階は建つことになりました。おめでとう。ありがとうございます。

検証企画を経て僕たちは何を話してきたのか。
3階の作品から確実にメンバーはいろんな課題をもらいました。
3階までは、多かれ少なかれ、屋根裏ハイツの課題=中村大地の課題、みたいなところがあったので、メンバーが課題をもらっている。と言う状況はとっても大きいことだなと思います。またそれは、個人が課題を見つけて解決していくというような種類のそれではありません。団体として、作品をどう作るか、ということです。考える頭が広がったような感じ。
 過度な期待を込めた憶測を持って言葉を選べば、たとえば検証企画のような、振り返る場を作るというような僕たちのとってきた態度が、巡り巡って自分たちにこういうマインドをもたらし始めたのかな、と勝手に思っています。殊更、3階の制作は客演も含めて、とにかく話しあいをして、練習を重ねてきた。あほみたいにコミュニケーションをとってきた。創作はとにかく時間がかかるということを、恥ずかしながらようやく肌身で感じることができました。というよりはむしろ、肌身で感じていたことにようやく言葉が追いつき、実感をもってそう思えているのかもしれません。

一方で個人の興味というのはあります。僕は作家で演出でしかも主宰なので、このカンパニーの作る作品は、つまるところ僕の興味の方向に委ねられてしまいがちだし、そのことは別に問題ではありません。(当たり前ですかね。)
話し合いの場は、僕の興味をたとえば加速させたり、とどまらせたり、展開させたりします。たとえば稽古がはじまったらスタッフとのやりとりを通じて演出の頭を具体化していくための話し合いが行われます。それもその一つでしょう。一方で団体の話し合いの場では、そのもっと前の段階で、抽象的な部分を話し合えればいいのだなと思います。そういうやりとりができるためには、ある程度長いつきあいをしていかないと行けないでしょう。

なんかきっと、当たり前のことなんだと思うんですが、当たり前のことを発見することに異常に感動してしまうのは僕の性格なので、これは団体の、というよりは個人の感覚です、ご容赦ください。(ついでにいうとこういうブログ書いちゃうのも僕の性格です。)

今話し合いができていることは非常に健康的だなと思います。何が言いたかったかというとそれを得られたことがまず大きな3階での経験だったように思います。僕たちは3階の経験を言語化するのに時間を要しました。得た物、これから取り組むべきことの種類が多岐にわたるので、それを一度整理する必要があった。その意味での『団体への持ち帰り』でした。
4階の建設は来年になります。伝承・口伝についてはひとまず置いておいて、『語り行為』にフォーカスをあてた物になる予定です。
気長に新しい階を建設していきますので、これからもどーぞテキトーに末永くおつきあいください。

それではまた。
来週からは渡辺時生が演出助手をやってるキュイが仙台に来仙です。
演出助手と演出と脚本家でアフタートークもするみたい。
よろしかったらぜひどうぞ。


2016年5月23日月曜日

公演終了のごあいさつ

大変遅くなりましたが、5/1をもって屋根裏ハイツ第三階演劇公演「再開」は終了いたしました。
たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。

5/7には二回目の企画である検証企画がとり行われ、三階が立ったかどうかは時間内に決まらず、持ち帰って劇団内で検討することとなりました。

ここでひとつフォローしておきたいのは、検証企画で出た「建たない」というのは作品として不成立だったということではなくて、もう少し長いスパンでこの題材に取り組むべきなのではないか、ということです。新しく別の階を建設するのではなく、同じテーマでもう一度やるべきではないか、ということ。

こんな、これからどういう創作をしていくかとか、どうでもいいし、どっちでもいいし、面白ければそれでいいお客さんにとっては知る必要のないことですよねーって思いながらも、『建ったかどうか』は真剣なギャグなのでテキトーに見守ってください。

検証企画以降も、この作品についていろんな人と話をする機会が個人的にあって、遅くなりましたが個人的にも作品を振り返ってみたいと思います。

今回の作品、演劇を良く見る方からは「演劇」とは言い難い、というような意見をよくうかがいました。逆に語りと携わりが深い人からすれば「語り」とは違うなにかだ、という風に言われました。
ちなみに僕はこれまで作ってきたどの作品よりも「演劇」をつくったつもりでした。とすれば、僕の思う演劇と見た人が思う演劇は少し違うものであるということなのかな、と思います。
僕にとっての演劇は「その場で何かが起こる」ということにつきます。そのためには物語は時には邪魔なものだとも思います。虚構が現実空間で起こった時に、そこが一瞬だけ現実に追いつき、あたかも真実かのようにふるまう瞬間がある。
観客がいることによって、誰もが予期することのできなかった一瞬が発生する。
そんな瞬間を起こすための場を作りたいと、思っていて、その手段として演劇があります。
そのために誰がどうしてああなった、という物語を作るというのがどうも自分にはしっくりきてないのだな、ということも感じてきました。物語よりは「物語り」に興味があります。現象はその場にあるものなのに、誰がどうなるといったことの些末は、どうも「ある」ことから遠ざかっていくように思えてならないのです。
で、観客の思うそれとあまりにかい離している場合、「演劇」と名乗ることで観る方も観られる方ともお互いのためにならないのではないか、という意見も検証企画ではでました。
繰り返しになりますが、「見たものが面白ければジャンルなんてどうでもいいし、そこの議論は生産的ではない」ことです。僕自身自分が作ってるものが演劇かどうか、どう言われようとかまわない。だけど見る前にはやっぱりある種のガイドになるものなので、ジャンルって言うのは。 そこは友好な関係を築いていくべきだなあとは思ってます。

三階が建ったかどうかにかかわらず、これからも引き続き屋根裏ハイツは作品を作ります。
そのスパンを少し息長く、たとえば最終的な上演を2年後3年後とかに置いて、クリエーションを立ち上げようかなと思案中です。
これまではなんだか一年で、半年で、といった風に物事をとらえる節が自分にはありました。学生だったということは強く影響してると思いますが、これからはのんびりと、しかし密に、建設を進めていこうと思う次第です。

 またこちらでは劇団員の客演情報なんかもぼちぼち更新していこうと思います。

これからもなにとぞよろしくお願いいたします。

5月23日  
中村大地







2016年4月26日火曜日

SARPまでの道のり案内

【加藤村岡のワクワク★お散歩~SARP編~】

今回『再開』の会場となるSARPは錦町にあるギャラリーです。
閑静な住宅街の中に位置し、一回来てしまえば分かりやすい場所にあるのですが、
地図だけで見ていると「どこだ…」という方もいらっしゃるかと思います。

そこで!今回出演者の加藤君と村岡が
サイクリングしながら仙台駅からSARPまでの道のりを解説していきます。

まずは「仙台駅西口」を出て、「さくら野」の前に来ました。
「仙台駅西口」から「さくら野」までの道のりは西口に出たら「さくら野」の看板が見えると思うのでそれを頼りに来てください…。



加藤君のなんとも言えない顔。
「さくら野」に着いたら「仙台駅」を背中にして、右に曲がります。



あとはひたすらこの「愛宕上杉通り」をまっすぐ進みます。

右手に「半兵衛」を超えて、



美味しそうなクレープ屋さんも超えて、



「松屋」を超えると人混みが少し薄くなります。
しかしめげずにまっすぐ行きます。



桜がきれいな神社も超えて、



「仙台情報ビジネス専門学校」も超えます。


このでっかいドコモのビルを目指して来ると分かりやすいかもしれません。


左手にある「錦町公園」も過ぎて少し行くと、
右手に「サンクス」と「NHK」が見えてきます。
その間の路地を右へ曲がります。




まっすぐ行くと、ちょっと歪んだ十字路に出るので、
そこも歪んでまっすぐ行きます。



一つ目の建物を過ぎるとあら不思議。
あっという間にSARPに到着。




加藤君のなんとも言えない顔。
SARPはギャラリーが二つ並んでいます。
今回の会場は「左側」のギャラリーで行います。

仙台駅から歩いて大体20分くらいでしょうか。
自転車なら10分くらいかと思います。
ということは車なら5分くらいですね。

説明を読んでいただくとわかると通り、ほとんどまっすぐです。
「NHK」と「サンクス」の間の路地を入ると覚えておけばばっちりだと思います!

明日からとうとう開演いたします。
当日も1500円でご覧いただけますので、
偶然急に突然錦町付近でぽっかり一時間何故だか時間が空いてしまった!
という方はぜひぜひお立ち寄りくださいませ。
もちろん、席数が限られていますので
もし既に奇跡的にもお休みの時間があって実はちょっと行こうかなと思っていた、
という方がいらっしゃいましたら、ぜひご予約をお願いいたします!

ご予約は
https://www.quartet-online.net/ticket/sankaisaikai/
こちらから。

それでは、ご来場お待ちしております!